近くに居る2つの家

住宅の密集した地域に建つ二世帯住宅。

家を2つのボリュームにわけ、2つの家の間隔をあけて配置することにより室内に光や風を導き、ボリュームが小さくなることで近隣の住民にも配慮する配置。

それぞれの世帯はお互いに独立して生活することができるようになっており、1つの敷地で二世帯が付かず離れずの関係を維持する。

同居ではなく近居生活をおくることができる提案。

設計にはどちらの世帯も主体的に参加し、それぞれの生活にあった2つの家を設計する様に進んだ。

玄関ホールを共有し親世帯は1階、子世帯は2階という構成となっている。

1階はさらに、昼間の生活を考慮し父の部屋と母の部屋の2つの居場所を用意した。

一つの家に3つのリビングがあるような家だが、どの部屋も日当りがよくプライバシーの保たれた部屋となるような配置計画としてる。

介護を考えたバリアフリー化、2階も含めた世帯の変成などより長い時間(家族の変化)を見据えた計画。

 

entrance porch

entrance hall

father room

mother room(1F living room)

stairs to the second floor

child household of room(2F living room)

child household of room(2F living room)

see the courtyard

looked up from the courtyard

courtyard

計画地:東京都杉並区
竣工:2014年4月
用途:専用住宅(2世帯)
規模:木造2階建て
敷地面積:246.64㎡
建築面積:120.32㎡
延床面積:199.93㎡
設計:西田司+稲山貴則/オンデザイン
施工:伸栄
構造:大原和之/BSI
撮影:鳥村鋼一
掲載誌:住まいの設計 2015 3・4月号