FAV DAYS in ORION ST.
山梨県甲府市の中心市街地にある全長110mを超えるオリオン通りの道路空間利活用に向けた1ヶ月の「社会実験」。甲府市のまちなかエリアの北と南をつなぐ歩行者専用道路という特徴を活かし、歩いていて楽しく自然と人の集まる道を目指しハードとソフトの両面からの仕掛けを行なった。
具体的には歩行者の滞留を促す「ファニチャー」や日陰をつくり飲食店出店時にも使用する「屋根」と市内のおすすめスポットや市民の偏愛を語る「掲示板」設置し、それらを使用したマルシェや1〜2店舗の小規模な出店を行った。
ファニチャーは県産材のヒノキで作製し小さく簡単な構造とし扱い易く、使う人がレイアウトを変更できる仕様とした。更に高さの異なるベンチ3種類とテーブル2種類により子どもやお年寄りなども含め、世代を超えてみんなが使えるものとした。
着色した台形の部材を用いて同じ構造の脚とすることでデザインの統一感や通りの景観、見た目の可愛らしさ親しみやすさがうまれストリートファニチャー文化のない甲府市の人達にも受け入れてもらうことを意識した。「みんなでつくる」ことをテーマとしインパクトドライバーが使える年齢であれば誰でもつくることのできるデザインとし有志のメンバーを中心にDIYで作成した。
本プロジェクトはそんな甲府市民に向けてあくまで「日常をつくること」に焦点をあて、街のことを思う人々が実践し運営する、市民のための道路空間の利活用に向けた社会実験である。
計画地:山梨県甲府市オリオン通り
期間:2024年10月
用途:社会実験用什器
企画・施工:甲府まちなかエリアプラットホーム
設計:稲山貴則建築設計事務所
撮影:鳥村鋼一