土地探し

最近それぞれ別のクライアントから、土地探しの段階でご相談いただく機会があり山梨で土地を見て回ってきました。

上の写真は、甲府盆地とその先の富士山まで望める土地です。

甲府の地形は盆地なので少し峠を登ると、比較的簡単にこのような風景に出会うことができます。

ただ、土地のある場所は山の中腹のような場所なのでどの敷地も癖があります。

実は購入予定の土地は写真にほとんど写っておらず、手前のガードレールのある道路から3m以上下がった場所にあります。

道路から下がった敷地のレベルではこの眺望を望むことはできない為、うまく設計する必要がありそうです。

 

こちらは湖の湖畔にある敷地です。

このクライアントも眺望の良い場所を探しておりこの土地に辿り着きました。

ただ敷地だけでなく、この周囲の地域のことやコミュニティー等も入念にリサーチしており、そういったことも土地を選ぶポイントであると改めて感じました。

 

土地探しの段階からご相談いただければ、その土地のインフラ(電気、ガス、水道)や構造(地形によっては特殊な基礎になる等)、地域性(わかる範囲になりますが)など私なりにアドバイスさせて頂いております。

また、土地の大きさをイメージできないことが多い為、必要であれば想定している大きさの建物と駐車場などを配置した簡単な配置図を作成しております。

(この作業は私達も設計の最初の段階で土地の大きさを把握する為に行うことでもあります。)

山梨のような比較的土地の坪単価の安い地域では、大きすぎる土地を購入してしまい、更地の段階では狭く見えても実際に建物を建てて駐車場数台分をつくっても広大な庭(空き地)スペースが残ってしまい草取りが大変になるケースもある様です。

逆に都心部では、実際に想定している建物や駐車場がその土地に収まるのかを、事前に簡単な配置図で検討します。

 

一般的な不動産情報に掲載されていない土地を地元の建築・不動産関係者の方にご協力頂き土地を探すことも最近は多くなりました。

今回、訪れた2つの土地はいわゆる分譲地とはだいぶ異なりますが、とても魅力のある土地です。

傾斜地や水辺など土地選びにおいては一見マイナスに見える様な事も、視点を変えればそれが家の魅力になる事もあります。

土地探しは実際に自分の足で見に行く必要があり大変かもしれませんが、土地を探されている方は建築同様に既成概念にとらわれず土地探しを楽しんで下さい。